高校中退者・中卒者の就職の現実は厳しいですよね。履歴書を送っても書類審査で不採用になることも多く、アルバイトからの正社員登用くらいしかキャリアアップの道が見えてこない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし介護業界なら、高校中退・中卒という学歴が不利にならず採用される可能性が高いです。「高校中退・中卒だから採用で不利」なんてことは、まっとうな介護事業所ならまずありません。
飲食業界や宿泊業界と比べて離職率も低く、資格を取得しながらキャリアアップしていけるメリットもあります。給与水準も年々上がっているので、職歴を作るための最初の職場としては決して悪くありません。
この記事では、高校中退・中卒から介護業界へ転職する際の実態、資格取得の道筋、給与の伸びしろまで詳しく解説します。
高校中退・中卒でも介護業界の転職で不利にならない理由
介護の仕事は、利用者様に安心して過ごしてもらうための「対人ケア」が中心です。そのため採用の場面では、学歴よりも「人柄」「意欲」「継続して働けるかどうか」が重視される傾向があります。
実際に、介護職の求人には「学歴不問」「未経験・無資格歓迎」と記載されているものが非常に多く見られます。慢性的な人手不足が続いている業界だからこそ、学歴でふるいにかけるより、まずは現場に入って一緒に働いてくれる人を求めている事業所がほとんどなのです。
もちろん、事業所によって採用方針に差はあります。ただし、高校中退・中卒であることを理由に門前払いされるケースは、他の業界に比べて圧倒的に少ないと言えます。
介護業界はブラック企業ばかりという不安は本当か
『介護業界ってブラック企業ばかりじゃないの?』
こんな不安をもっている方も多いですが、そんなことはありません。
- 常に人手不足で忙しい介護施設
- それなりに人手が足りてて、長く働きやすい介護施設
この2つがあるだけです。もちろん応募するなら後者です。
働きやすい介護施設の見分け方
働きやすい施設を見分けるには、求人票や面接の中で以下のようなポイントを確認するとよいでしょう。
- 職員一人当たりの利用者数(配置基準ぎりぎりではないか)
- 離職率や勤続年数(求人票や面接で確認できることが多い)
- 夜勤の回数や休日日数が明記されているか
- 資格取得支援制度があるか
これらの情報が曖昧だったり、質問しても濁されるような事業所は避けたほうが無難です。
働きやすい介護施設を見つける方法
介護施設の求人を見つける方法は色々あります。
- 介護専門の転職サイト
- 総合的な転職サイト(タウンワークやリクナビNEXTなど)
- ハローワーク
- 新聞の折込求人広告
- 近所の介護施設へ直接問い合わせる
おすすめは介護専門の転職サイトです。介護の仕事が未経験で資格がなくても応募できる求人は多いですし、実際に転職サイト運営会社の人が就職活動のサポートを行ってくれます。
ハローワークよりも介護専門の転職サイトをおすすめする理由
ハローワークは厚生労働省が運営している職業紹介機関です。日本全国に設置されているので、あなたの自宅の近所にもあるでしょう。
民間の職業紹介事業等では就職することが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットです。「最後のセーフティネット」という位置付けなので、ハローワークに出ている求人は決して良いものばかりではありません。
給与待遇や職場環境が悪かったり、離職率の高い「ブラック企業」の求人が多いのも実情です。
10代・20代であれば、ハローワークよりも民間の介護専門転職サイトを使って就職したほうがよいでしょう。専門のアドバイザーが職場の内部事情まで把握していることが多く、ミスマッチを避けやすいというメリットもあります。
中卒・高校中退から介護資格を取得してキャリアアップする方法
最終学歴が中卒・高校中退でも、代表的な介護の資格を取得することが可能です。学歴による受験制限は基本的にありません。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)→実務者研修(旧ホームヘルパー1級)→介護福祉士という順番で取得していきます。
国家資格である介護福祉士は、受験するために介護の現場での3年の実務経験が必要ですが、これも学歴は問われません。現場で経験を積みながら着実にキャリアアップできるのが、介護業界の大きな魅力です。
まずは介護職員初任者研修を取得しよう
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は介護の入門資格です。採用の際に、介護職員初任者研修の取得が条件になっている求人もあります。
現場で働きながら取得できるので、まずは未経験でも採用している事業所で実際に働きながら「自分には介護の仕事があっているのか」を判断するとよいでしょう。事業所によっては研修費用を負担してくれる「資格取得支援制度」を用意しているところもあるので、求人選びの際にチェックしておきたいポイントです。
学歴による給与・待遇の差はあるのか
介護業界で気になるのが「学歴によって給料に差が出るのではないか」という点です。結論から言うと、介護業界は学歴よりも「資格」と「経験年数」が給与に直結する業界です。
多くの事業所では、資格を取得するごとに資格手当がつく仕組みになっています。無資格・未経験からスタートしても、
- 介護職員初任者研修を取得する
- 実務者研修を取得する
- 介護福祉士を取得する
と段階を踏むごとに手当が加算され、給与水準を引き上げていくことができます。さらに、国による介護職員の処遇改善策によって、近年は介護職員全体の給与水準が底上げされている傾向にあります。
つまり、スタート地点が中卒・高校中退であっても、資格取得と実務経験を重ねることで、学歴によるハンデを給与面でも十分に埋めていくことが可能です。「今の学歴のままでは一生給料が上がらないのでは」と不安な方こそ、資格を積み上げていける介護業界は狙い目と言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 中卒でも介護福祉士になれますか? A. なれます。介護福祉士の受験資格は学歴ではなく「実務経験3年以上」などの条件で決まるため、中卒であっても現場経験を積めば受験可能です。
Q. 高校中退でも正社員採用されますか? A. 可能です。多くの介護事業所は学歴不問で正社員を募集しており、人柄や意欲、長く続けられるかどうかを重視して採用を判断しています。
Q. 無資格・未経験でも応募できますか? A. 応募できます。介護職員初任者研修などの資格は、入職後に働きながら取得できる求人が多くあります。まずは無資格・未経験歓迎の求人からスタートするのが現実的です。
まとめ
高校中退・中卒であることは、介護業界への転職において決定的な不利にはなりません。学歴よりも人柄や意欲が重視されやすく、資格取得を通じて着実にキャリアと給与を積み上げていける業界です。
まずは介護専門の転職サイトに登録し、無資格・未経験でも歓迎してくれる働きやすい職場を探すところから始めてみましょう。
