介護の現場で働くうえで、「デイサービス」と「デイケア」の違いを正しく理解しておくことは、就職・転職先を選ぶ際にも役立ちます。
まずは両者の違いを一覧で見てみましょう。
| デイサービス(通所介護) | デイケア(通所リハビリテーション) | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 生活介護・レクリエーション | リハビリテーション |
| 運営主体 | 単独の事業所が多い | 病院・診療所・介護老人保健施設に併設が多い |
| 主な配置職種 | 介護職員、生活相談員、看護職員 | 医師、看護師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、介護職員 |
| 対象者 | 要支援1・2、要介護1〜5 | 要支援1・2、要介護1〜5(特定疾病の40〜64歳も対象) |
介護サービスは大きく分けると次の2つに分類されます。
- 施設への入居が必要なもの(老人ホームやグループホームなど)
- 施設に入居しないでよいもの(デイサービス・デイケア)
デイサービスとデイケアは、どちらも施設に入居せず日中の一定時間だけ通うサービスですが、目的や職員配置に明確な違いがあります。
デイサービス(通所介護)は生活介護が主目的
デイサービスは介護保険サービスで「通所介護」と呼ばれています。
利用者は食事・入浴・排せつ・着替えや、レクリエーションなどの生活介護サービスを受けられます。特養に入居するほどの要介護度ではないものの「在宅介護をしている家族の負担を減らしたい」という理由で利用しているケースが多いです。
運営は単独の事業所であることが多く、配置される職員も介護職員が中心です。レクリエーションの企画力や利用者とのコミュニケーション力が求められる職場と言えます。
デイサービスの業務内容はデイサービス(通所介護)で働く介護職員の業務内容・魅力についてで解説しています。
デイケア(通所リハビリテーション)はリハビリが主目的
デイケアは介護保険サービスで「通所リハビリテーション」と呼ばれています。
日中の一定時間だけ介護サービスを受ける点はデイサービスと同様ですが、デイケア利用者の主な目的は「リハビリを受けること」です。食事などの生活介護サービスも合わせて受けられます。
デイケアは病院や診療所、介護老人保健施設に併設されていることが多く、リハビリテーションを指導できる医師や看護師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった医療系資格を持つ職員が勤務しています。医師の指示のもと、多職種のチームで利用者のケアにあたるのが特徴です。
デイケアの業務内容はデイケアで働く介護職員の仕事内容で解説しています。
リハビリテーションと機能訓練は異なります
リハビリテーションと機能訓練は、どちらも身体機能・運動機能の回復や向上を目的とする点は共通していますが、「医師の指導が必要かどうか」という違いがあります。
| リハビリテーション | 医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士、看護師が担当する |
|---|---|
| 機能訓練 | 医師の指導は不要で、一般の介護職員の補助でも実施できる |
デイケアにはリハビリ専用の部屋や設備があり、医学的に専門性の高い指導を行える点がデイサービスとの大きな違いです。
デイサービス・デイケアを併用している利用者もいます
要介護1〜5に認定されている場合、利用者はデイサービス・デイケアを併用できます。要支援1・2の場合は、自治体によって介護保険サービスとしての利用方法が異なることがあるため、詳細はケアマネジャーや自治体窓口に確認するのが確実です。
まとめ:転職先を選ぶ視点で見た違い
デイサービスは生活支援やレクリエーション企画のスキルが活きる職場、デイケアは医療系職種と連携しながらリハビリの専門性を高められる職場です。自分がどちらの働き方に向いているかを考えるうえでも、この違いを押さえておくことをおすすめします。
