介護業界は人手不足が続いており、転職回数が多くても採用される人は少なくありません。ただし、採用担当者が「採用してもまたすぐ辞めてしまうのでは」と心配するのも事実です。
この記事では、その心配を取り除いて採用される方法を、面接と職務経歴書の例文つきで紹介します。
- 転職回数は何回から「多い」と見られるか
- 面接での答え方(NG例とOK例)
- 職務経歴書の書き方
- 長く働ける職場の選び方
介護職の転職回数は何回から「多い」と見られる?
決まった基準はありません。一般的には、20代で3回以上、30代で4〜5回以上になると、転職回数が多いと見られやすくなります【目安。出典があれば追記】。
回数以上に見られるのは、1年未満の短期離職が続いていないかです。同じ3回でも、各職場で3年ずつ働いた人と、半年ずつで辞めた人では、受ける印象がまったく違います。
介護業界全体では、転職や離職が珍しくありません。【介護労働安定センター「介護労働実態調査」の離職率・勤続年数を追記】
転職回数が多いと不利になる理由
採用担当者は、「採用してもすぐ辞めるのでは」という不安を持ちます。新しく入った人には、仕事を覚えてもらうための研修や指導に時間と費用がかかるためです。
短期間で転職を繰り返すと、次のようなデメリットもあります。
- 書類選考や面接で、理由を説明する場面が増える
- 無職の期間ができると、収入が減る
- 転職活動の負担が重なる
面接で転職理由をどう答えるか
面接では、次の3つを順番に話します。
- 転職した事実と理由を、短く正直に伝える
- そこから学んだこと、自分に足りなかったことを伝える
- 今回の職場なら長く働ける理由を伝える
NG例
前の職場は人間関係が悪く、上司とも合わなかったので辞めました。
職場や人の悪口に聞こえると、「うちでも同じことを言うのでは」と思われます。
OK例
前の職場は夜勤の回数が多く、体調を崩して退職しました。入職前に勤務体制を十分に確認しなかったことを反省しています。御社は夜勤が月4回までと伺い、無理なく長く働けると考えて志望しました。
事実を短く伝え、自分にも非があったと認めたうえで、今回の職場を選んだ理由を具体的に話しています。
職務経歴書の書き方
- 職歴は省略せず、すべて書く。省くと経歴の詐称にあたり、後から問題になることがあります。
- 退職理由は一行で、前向きに書く。「キャリアアップのため」「夜勤の少ない職場で長く働くため」のように書きます。
- それぞれの職場で身につけた経験を書く。短期間でも、認知症ケア、入浴介助、記録の入力などの経験があれば具体的に書きます。
- 自己PRに「今回は長く働く」と書く。その根拠(職場を選んだ理由)を添えます。
長く働ける職場を見つける方法
早期に辞める人の多くは、「職場とのミスマッチ」が起きています。
- 「求人票には土日休みと書いてあったのに、実際には土曜日も出勤しなければいけなかった」
- 「利用者への手厚い介護が目標だったけれど、人手不足で簡易的な介護しかできなかった」
- 「施設見学時は人間関係が良さそうだけど、入社してみたらギスギスしていた」
応募前に、次の点を確認してください。
- 職員の平均勤続年数と、直近の離職者の数
- 夜勤の回数、1人夜勤かどうか
- 人員配置(1人あたりの利用者数)
- 施設見学で、職員の表情や雰囲気がどうか
自分で聞きにくい内容は、介護専門のキャリアアドバイザーを通して確認できます。
転職回数が多い人が使いやすい方法
介護専門の転職エージェント
転職回数が多いことを前提に、採用されやすい施設を紹介してくれます。履歴書や面接の対策も受けられます。
派遣・紹介予定派遣
派遣は、最初から契約期間が決まっている働き方なので、短い職歴がマイナスに見られにくいのが利点です。働いたうえで合うか確認し、直接雇用に移れる「紹介予定派遣」という方法もあります。
よくある質問
転職回数が多いと、書類選考で落ちますか?
落ちることはありますが、介護業界は人手不足のため、回数だけで落とす施設ばかりではありません。職務経歴書の書き方と、面接で話す理由を準備することで通過しやすくなります。
短期離職は隠したほうがいいですか?
隠さないでください。経歴の詐称になり、入社後に分かると解雇につながることがあります。正直に書き、理由と学びを添えるほうが信頼されます。
